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常設

常設/本郷新《鳥の碑》(ブロンズ)設置

2020年10月5日(月)
設置完了、10月6日より公開

常設/本郷新《鳥の碑》(ブロンズ)設置の画像イメージ
会期
2020年10月5日(月)
設置完了、10月6日より公開

展覧会概要

2年前に転倒したコンクリート製彫像《鳥の碑》。その像は「記念館」の庭園に設置されていましたが、2018年11月28日、芯棒の腐食により転倒してしまいました。500kgとも見積もられる重量、その像を支えていたのは細い2本の鉄パイプでした。
 本像を再設置するにあたり、方法、素材変更の可否、設置場所の屋内移転など多角的に協議を行いました。幾多の案から6つにまで絞り込み、整理し、最終的に選択したのは、当館が所蔵する《鳥の碑》の石膏原型からブロンズ像を鋳造し、屋外の概ね元の位置にこれを設置するという方法でした。
 素材を変えながらもここに蘇った《鳥の碑》。設置作業にはおよそ一週間を費やし、2020年10月5日(月)15時42分に完了しました。通り雨もやみ、虹が架かるサプライズ序幕となりました。


なぜ、ブロンズ鋳造を選択したか!?
本郷新はコンクリートの《鳥の碑》を制作していた当初から、ブロンズ鋳造を希望していたことが確認されました。本郷新のかつての制作助手によれば、本郷新が《鳥の碑》の制作にあたりコンクリートを選択したのは、新しい素材に関心があったことに加えて、ブロンズよりも安価であったためでした。これまでには、本郷新の没後に作者の遺志に従って石膏像をもとに鋳造されたブロンズ像が玉川高島屋 SC 本館前(東京都)に設置されたほか、その後も、遺族の許可のもとで二度ブロンズ鋳造が行われ、石狩市図書館(1986 年)、長万部平和祈念資料館(1999年)に設置されています。
 なおブロンズ鋳造にあたっては、モニュメント作家本郷新の制作姿勢に鑑みると、経年変化を経た形ではなく、制作当初の形に復することが妥当と考えられました。40 年以上の屋外設置を経て角が丸みを帯びたコンクリート像の形を再現するのではなく、本郷の生前のコンクリート像の形、すなわち屋外設置による経年変化が少ない状態をとどめている石膏像からブロンズ鋳造し、制作当初の形に復する方法をとることとしました。


〈鳥を抱く女〉シリーズのひとつ、《鳥の碑》
本郷新は、1962年、暴れる鶏を抱える生き生きとした少女を見た幼少時の記憶をもとに〈鳥を抱く女〉シリーズに着手しました。以後5年間に 14点の〈鳥を抱く女〉を制作します(現認 12 点)。《鳥の碑》は、そのシリーズのひとつとして1963年にコンクリートで制作されたものです。
 同年、「第7回日本国際美術展」に出品された後、本郷新の東京都世田谷のアトリエの庭園に置かれ、1978年7月に札幌宮の森のアトリエ(1977年完成、現在の札幌彫刻美術館 記念館)庭園に移設されました。同年12月、本郷新はコンクリート像から型取りをし、石膏像を制作します。これが、後のブロンズ鋳造の原型となりました。
 コンクリート製の《鳥の碑》は、1984年、没後(1980年没)初めての巡回展となった「本郷新彫刻展」(札幌市民ギャラリー、神奈川県立近代美術館、浜松市美術館)に出品され、同年9月1日に記念館庭園玄関付近に設置された後は、この場所から動かされることはありませんでした。
 2018年9月6日、北海道胆振東部地震では札幌市中央区で震度4を観測しましたが、その時の点検では異常は認められず、およそ3カ月後の11月28日、安全点検時に転倒してしまったのです。

所在地

〒064-0954
札幌市中央区宮の森4条12丁目

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