生命体の存在
- 会期
- 2023年9月16日(土)~2023年12月17日(日)
- 休館日
- 月曜日(ただし月曜祝日の場合開館し、火曜日休館)
- 開館時間
- 10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 料金
- 一般600円(500円)、65歳以上500円(400円)、高校・大学生400円(300円)、中学生以下無料
( )内は10名以上の団体料金 - 主催
- 本郷新記念札幌彫刻美術館(札幌市芸術文化財団)
- 後援
- 北海道、札幌市、札幌市教育委員会
展覧会概要
彫刻において、人や動物を「動いているように」「生きているように」表現することは、古代から現代にまで共通する普遍的な課題となっています。一方で、彫刻(あるいは彫刻を取り巻く空間)そのものが新たな生命体と化した作品もあり、それらは単なる模写、リアルの追及を超えて生命の探求へと向かっていると感じられます。また、こうした作品には、工芸品や日用品のイメージが強い陶やガラス、ジュエリーなど身近で意外性のある素材・技法が用いられることがあり、生命体としての彫刻はますます人々の日常や生き方への問いに接近してきているといえます。
本展では北海道にゆかりのある作家たちの作品から、生命体としての彫刻に着目し、彫刻表現の多様性とその可能性を探ります。
出品作家:青木美歌(ガラス)、伊藤光恵(繊維)、上ノ大作(竹)、小林繁美(金工)、下沢敏也(陶芸)、丹羽シゲユキ(陶芸)、中村修一(陶芸)、前田明日美(ジュエリー)
「彫刻の存在は同時に生命体の存在である。古代彫刻を見よ、中世芸術を見よ、東洋の数々の古典を見よ、人類万年の歴史は、彫刻の何たるかをわれわれに教えている。軽佻浮薄の現代を恥じ、大自然と大古典を友とし、師と仰ぎつつ明日に向かおう。」――本郷新「彫刻十戒」より
■関連事業
●アーティストトーク1
日時:2023年9月16日(土)午後2時~3時
会場:本館展示室(観覧料金がかかります)
出演:伊藤光恵、上ノ大作、前田明日美
●アーティストトーク2
日時:2023年10月8日(日)午後2時~3時
会場:本館展示室(観覧料金がかかります)
出演:下沢敏也、丹羽シゲユキ、中村修一
●担当学芸員によるスライドトーク「展示のウラガワ」
本展の企画秘話をご紹介。
日時:2023年11月11日(土)、11月23日(木・祝)各午後2時~3時
会場:本館研修室(聴講無料)
講師:梅村尚幸(当館学芸員)
●前田明日美《echo》着用パフォーマンス
生命体の存在展の出品作家・前田明日美が制作した《echo》をモデルが纏うパフォーマンスを行います。
命ある人体と作品との幻想的な融合をお楽しみください。
日時:2023年11月3日(金・祝) 午前11時~12時/午後3時~4時